環境コストのかからない男をめざして。高田宏臣さんWSの感想
こんばんは。
1/21(土)に匝瑳市内で千葉市の造園事務所の方のワークショップ(WS)でお話を聞いてきました。
高田宏臣さん。
千葉県千葉市内でダーチャコミュニティの活動をされている方です(^^)。
ダーチャ(菜園付き家庭農園)については以前、私も記事を書いています。
経済危機を見据え、ダーチャに倣って少しずつ自給自足生活を始める - コストのかからない男ブログ
さて、どういうお話だったのでしょうか。
一番印象に残ったのは、
「自然災害ならぬ人災を防ぐには、人間の体内の構造と同じ形を自然の地形もまたしているのだという視点が大事だ。」
ということです。
例えば、私たちの体には血管がとおっていますね。
血管は太い主脈と、細い毛細血管の形をとっています。
自然の地形もまた、同じ形をとっています。
例えば、木の幹と枝、根っこ、しわだらけの平地、いくえにも分かれた水脈、ぼこぼこした谷筋など。
人が言葉ではなかなか表せないような、きれいな形とは一見思えないような地形でも、実は自然本来の姿かたちをしているんだということを教わりました。
がけ崩れのような自然災害もまた人災で、とても繊細で稠密(ちゅうみつ)な自然の仕組みを知らないと悲劇が繰り返されてしまうということです。
自然のシステムって複雑です。。
高田さんの記事(日本住宅新聞 2017.1.15、13面)によると、
例えば、今にもくずれそうな斜面が急な山のシステムが面白いです(^^)。
→山を崩そうとする強い力が上から下にはたらく
→深い谷ができる
→谷が深まればさらに強い力がはたらく
→側面や谷底から空気や微生物が活発に動く
→植物がはえてくる
→植物の根や菌糸によって土壌が捕捉される
→適度なすき間ができる
→結果、激しい風がふいても、雨がふっても土砂が流れなくなる
→植物はますます生い茂っていく
という循環。
その土地の傾きや気象などによって、安定な地形ができあがっていくんですね。
自然って面白いですね(*^^*)。
ここからは私の感想。
私たちはモノの形を言葉であらわしますね。
例えば、マルとかシカクとかサンカクとか。
言葉であらわせるものに、どうしても意味を見出してしまうクセがあるようです(-_-)。
血管の形、根の形など、なかなか言い表せないようなグチャグチャな形をしたものには意味を見いだせない性質もあるようです(-_-)。
これって、偏見ですよね。
意味を見いだせないものには、気を払わない。
だから自分たちの都合、つまり偏見によって勝手に色々なものをつくりかえてしまう。
イエとかニワとかタンボとか。
自然のシステムに即したものならまだいい。
ビルとかダムとかドウロとか。
果たして、こうしたコンクリートでしきつめたものが、自然の理にかなっているのでしょうか。
その下には、おびただしい量の虫たち、菌たちが眠っているでしょう。
これって、悲劇です。
自然環境を自分の体のように考えないから、人災が起こるのかなと思いました。
世の中はすべてつながっているのですね(^^)。
私は最近、近所のAさんに話しました。
「環境問題は人間の内面の問題だと思います」と。
そのことをつくづく思いだす、きょうこのごろです。
コストのかからない男は、環境コストのかからない男も目指しています(*^^*)。